20代振り返り

誕生日を迎え、今日で30歳になりました。ブログを書き始めたのが20歳のときでこれまでの10年がいい感じに残っているので、これまでに書いた記事一覧から特に思い入れのあるものをピックアップしつつ自分の20代を振り返ってみたいと思います。

研究室配属以前 (20-21)

自発的にソフトウェアを作り始めたのが20歳の夏でした。当時、大学の学祭実行委員会に所属していて、携帯電話から見られるデジタルパンフレットを作ったのが始まりです。DBを持たないPHPにデータべた書きのシステムでしたが、現在開催されているステージ企画が動的に表示されたり模擬店の場所を品物名や店名から検索して地図上に表示できるところがこだわりポイントでした。それがWebアプリケーションだということを知ったのは後のことですが、ロジックをコードで記述して便利なものを作ることに対する楽しさの原体験のひとつはここにあります。

それから冬にWordPressで自分のブログを作り、そのブログは先日閉じたものの、一部を引き継いだものが現在のポートフォリオサイト兼ブログです。現存する最古の情報は20-21歳のときに参加したはてなインターンの記事です。チコクイイワケロボ・SPAM MUSEUM・Swiper・Palettaなどのアプリケーションを作っていた時期です。

研究室配属以後 (21-22)

21歳の秋に大阪府立大学にて黄瀬先生の研究室・Kunze先生の研究チーム (Activity班) に入り、ご指導いただきました。研究室の支援で国際会議での発表や海外大学への留学をさせていただいたことはその後の将来に大きな影響を与えました。大学4年の半年間のドイツ留学は印象深く、この時期のブログは観光に関する記事ばかりです。

修士 (23-24)

自身が持っているリソースに対してやりたいこと・やるべきことの量が上回り始めた時期で、ブログにも内省する記事が現れ始めています。大学院1年生のときはあまり活動しておらず、当時の記録があまり残っていません。大学院2年では未踏事業に採択されたりフランスに1ヶ月間留学したり、楽しそうに活動しています。

博士 (25-27)

修士号の取得とともに日本を離れ、ドイツで研究者として働きながら博士号を取得しました。BahnCardの更新費を払い忘れたり滞在許可証の発行手続きが遅れて不法滞在になりかけたりなどのトラブルは時々起こるものの、概ね順調に生活しています。この時期の記事にはマネジメントという言葉がよく出てくるのも印象的です。自身が書いたプロポーザルで研究資金を獲得してそこから学生さんの国際会議旅費を支出することができて、研究者としてのスタート地点に立てたような実感がありました。

ポスドク (28-29)

大学の選考・着任手続きに、聞いていた・思っていたよりもかなり長い時間がかかり、博士号取得からの2年をポスドク研究員として過ごしました。大学でいつから働き始められるのかが一向に分からない不安とCOVID-19による生活環境の変化などからややつらい時期でしたが、なんとか乗り越えられて良かったです。2年かかることが分かっていれば他の国へ行って新しいことに挑戦することもできたかも...と思う一方で、落ち着いた環境で腰を据えて研究室のビジョンを描けたことを考えると、無駄な時期ではなかったと思います。