今年もNeuer Weinの季節がやってきた

「ドイツに遊びに行くならいつがおすすめ?」と聞かれたら、観光が好きな人には8月、お酒が好きな人には9月下旬〜10月上旬と答えている。オクトーバーフェストもあるけれど、1年で唯一、Neuer Weinが飲める時期だからだ。

Neuer Wein(ノイアー・ヴァイン)とは発酵途中の状態で売られるワインのこと。ボトルの中で発酵が続いていて、買ったときはまるでぶどうジュースなんだけど、毎日少しずつ味が変わりアルコール度数が高くなっていく、不思議な飲み物。底に沈んでいる酵母が羽のように見えることから、白はFederweißer(フェダーヴァイサー)、赤はFederroter(フェダーローター)と呼ばれている。残念ながら日本に輸入することはできない。発酵によって炭酸が発生しているので飛行機に乗せられず、船では到着するまでに発酵が終わってしまうからだ。